ベートーヴェン :ピアノ協奏曲 第4番 第1楽章 Op.58

Beethoven, Ludwig van:Konzert für Klavier und Orchester Nr.4  1.Satz Allegro moderato

作品概要

楽器編成:ピアノ協奏曲(管弦楽とピアノ) 
ジャンル:協奏曲
総演奏時間:20分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 今関 汐里 (399文字)

更新日:2021年2月5日
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Allegro moderato

ト長調。4分の4拍子。協奏ソナタ形式を踏襲しているものの、冒頭の第1主題は斬新にもピアノ独奏によって奏でられる。このロ音の同音連打で始まる素朴な主題は、この協奏曲のスケッチが交響曲第5番「運命」の1ページ目のスケッチの直後に書かれていることもあり、しばしば「運命動機」との関連が指摘されている。また、この主題は直後オーケストラによって3度調にあたるロ長調で演奏される。この3度調へのこだわりは、ベートーヴェンの全曲のピアノ協奏曲で一貫してみられるものであり、属調や平行調を基盤とした古典からの逸脱として見ることができる。ベートーヴェンによって作曲されたカデンツァを含めて、作品全体にはピアニスティックなパッセージが散りばめられ、華やかなピアニストの魅せ場がたくさん設けられている一方で、甘美で息の長い副次主題やオーケストラとの掛け合いが作品の抒情性を際立たせている。

執筆者: 今関 汐里

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