ベートーヴェン :ピアノ・ソナタ 第7番 第3楽章 Op.10-3

Beethoven, Ludwig van:Sonate für Klavier Nr.7 3.Satz Menuetto e Trio-Allegro

作品概要

楽曲ID:30699
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (2)

解説/演奏のヒント : 菊地 裕介 (288文字)

更新日:2020年4月1日
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第3楽章

第2楽章でついに得られなかった啓示が、この第3楽章の冒頭で、アウフタクトからの束の間の掛留に引き続く長6度の解放的な上行と、続く動機aによってもたらされる。dolceと表記され、ソナタの楽章間の「場」の転換としても、もっとも美しいものの一つである。Menuettoと表記されているが、ベートーヴェンの多くのメヌエット楽章と同様にややアップテンポで奏され、Scherzoとの中間的な性格を持っている。Trioは底抜けに明るい。動機としては、aとbの橋渡しの部分を使用しているが、心に闇を抱えながらも、いっときでも陽気に踊る、きわめてドイツ人的な性格を描いていると言える。

執筆者: 菊地 裕介

解説 : 齊藤 紀子 (71文字)

更新日:2019年3月5日
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