モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第16(15)番 第2楽章 K.545 ト長調
Mozart, Wolfgang Amadeus : Sonate für Klavier Nr.15 Mov.2 Andante G-Dur
作品概要
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:4分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:応用6 応用7 発展1 発展2 発展3
楽譜情報:27件解説 (2)
解説 : 岡田 安樹浩
(441 文字)
更新日:2019年3月5日
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解説 : 岡田 安樹浩 (441 文字)
第2楽章 ト長調 4分の3拍子
Andanteの緩叙楽章。終始アルベルティ・バスの上に旋律が奏でられる。旋律の中には、音階、分散和音といった音型と、レガート、スタッカートという対照的なアーティキュレイションが盛り込まれている。こうした表情豊かな旋律は、モーツァルトの作品において珍しいものではないが、これらが、意図して用いられたと考えることもできよう。
全体は3つの部分からなり、第1部と第2部はそれぞれ反復記号によって繰り返されるが、第3部は前半の前半2部分の倍程度の小節数をもっており、大きなバール形式ととらえることもできよう。
第1部では、8小節の主題とその変奏、第2部(第17小節~)は属調にはじまり、主調で第1部の後半部分を繰り返し、簡潔な2部形式を構成している。
第3部(第33小節~)は同主短調のト短調で開始され、主題が変奏される。変ロ長調、ハ短調を経て再びト短調へ回帰するが、すぐにト長調へと転じて主題を再現する(第49小節~)。最後に下属調のハ長調を経由して楽章を閉じる。
演奏のヒント : 大井 和郎
(773 文字)
更新日:2025年10月9日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (773 文字)
アルベルティ・ベースが左手に書かれてあり、これは分散和音を意味します。美しい旋律や、テンポを考えたとき、優雅に横に流れるべきであり、技巧的な左手を求めているわけでは無い事は一目瞭然ですので、可能な限り、左手をスムーズに弾きたいところです。
それにはペダルは必須で、例えば1小節目、1〜2拍間、ペダルを踏み続けても濁りは生じませんので、是非そのような演奏を試みて下さい。3拍目になると右手に非和声音が入って来て、ペダルを踏み続けるとこの部分が濁りの原因となりますので、このような部分に関してはペダルは使用しないか、控えるようにして、濁りを避けます。
ただ、ペダルを踏まないと、その部分だけ左手がドライになり、延ばしたいバスの音も失われてしまいますので、このような部分に対しては、フィンガーペダルを用います。即ち、バスの音に指を置いたままにしておき、残り3つの音もできる限り残して弾く様にします。そうする事で、濁りも生じなければ、バスも失われず、スムーズが横のラインを保つことができます。
ペダルを無くすか、控える部分は、今の例の様に右手に非和声音が入ってくる細かい音符の他、5小節目2〜3拍間のような、スタッカートが書かれている部分にも適応するかも知れません(この部分に関して、本当に短いスタッカートにするのか、ペダルで延ばしてしまうかは主観的な好みになります)。
全体のテンポの話になりますが、筆者の私見で言えば、そんなに速くしないことが大事です(多くの演奏はモデラート、アレグレットではないか?と思うほど速いです)。ゆったり感を出し、忙しい感じを与えないテンポを選んで下さい。
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