モーツァルト :ピアノ・ソナタ 第11番(トルコ行進曲付き) 第1楽章 K.331 K6.300i

Mozart, Wolfgang Amadeus:Sonate für Klavier Nr.11 Mov.1 Theme and variations-Andante grazioso

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:13分30秒
ピティナ・ステップレベル:発展4
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解説 (1)

解説 : 岡田 安樹浩 (495文字)

更新日:2019年3月5日
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第1楽章 イ長調 8分の6拍子 変奏曲

3声を基本としたバルカロール風の主題は、前半8小節、後半10小節がそれぞれ反復記号をもつ。

第1変奏では上声の音型を装飾的に変奏し、第2変奏では16分3連音符の伴奏を基本に、やはり主題の旋律が装飾的に変奏される。

第3変奏は同主短調(イ短調)へ転じ、それまで休符を挿んでいた装飾音型に対し、上下降する切れ間ない音階的な装飾が施される。ここでの音型が第3楽章の動機と親近性を持っていると考えることもできよう。

第4変奏からは、調性をふたたび主調に戻し、腕をクロスさせて左手がバスと旋律双方を担当する。こうした技巧的、視覚的な要素も、変奏曲にとっては重要な要素だったことだろう。

第5変奏ではじめてテンポをAdagioへ落とし、アクロバットな第4変奏との対照が際立つが、旋律にはより一層細かな装飾が施された後に、軽快な第6変奏をむかえる。拍子を4分の4拍子、テンポをAllegroへと変え、旋回音型の装飾や分散和音、音階パッセージなど、あらゆる装飾技法を盛り込んで楽章を閉じる。なお、変奏冒頭の旋回音型は、終楽章の行進曲主題の素材へと通底しているとみてよいだろう。

執筆者: 岡田 安樹浩

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