モーツァルト :ピアノ・ソナタ 第10番 第3楽章 K.330 K6.300h
Mozart, Wolfgang Amadeus:Sonate für Klavier Nr.10 Mov.3 Allegretto
解説 : 岡田 安樹浩 (274文字)
第3楽章 ハ長調 ソナタ形式
8分音符を基調とした軽快な主要主題は、16分音符の分散和音伴奏による確保を経て、16部3連音符のパッセージへと発展する。移行部(第21小節~)の後、副次主題(第33小節~)があらわれる。
後半部分(第69小節~)の冒頭を開始する動機は、おそらく副次主題後半部分の同音連打の音型(第59小節)の拡大形であろう。こうした何気ない部分の素材を発展させる点は、モーツァルト独特のものといえるかもしれない。すぐに主要主題の主調再現(第96小節~)をむかえ、副次主題の主調再現(第132小節~)を経てコーダ(第160小節~)へと至る。
ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 Kv.330 第3楽章
ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 第3楽章
ピアノ・ソナタ 第10番 K.330 第3楽章
ピアノ・ソナタ 第10番 Kv.330 第3楽章