ヘンデル : 組曲(クラヴサン組曲第1集から) アレグロ(フーガ) HWV 427
Händel, Georg Friedrich : Suite Allegro (Fugue) HWV 427
作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(425 文字)
更新日:2024年7月15日
[開く]
演奏のヒント : 大井 和郎 (425 文字)
更新日:2024年7月15日
[開く]
完全な4声体フーガです。曲は楽天的で、地味ながらも躍動的に進みます。
テーマ(主題)に同じ音が連続するので(FF GGなど)、硬く、重たく聞こえてしまう原因になります。アーティキュレーションは、軽めのスタッカートを8分音符の連続する音に使うようにします。そうすることで重たさや、機械的な硬さが取れます。
テーマの部分は常に最優先でテーマを出すようにします。また途中、調性が変わりますので、調によってもムードを異ならすために、テーマの音量や音質を変化させます。また、このフーガでは、最もピークポイントを迎えるところは何処でしょうか?そして最もテンションが低いところはどこになるでしょうか?
延々と流れる音楽に聴こえるかも知れませんが、終止形を認識することで、曲を分割して聴かせる事ができ、弾き手にとっても聴き手にとっても、判りやすい展開となります。
強弱に関してですが、このように一見平坦な流れとなってしまう音楽に対しては、より一層、音量の変化を付けて下さい。
執筆者:
大井 和郎
ピティナ&提携チャンネル動画(0件)
現在視聴できる動画はありません。
楽譜
楽譜一覧 (0)
現在楽譜は登録されておりません。