ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第1集から) アレグロ(フーガ) HWV 427

Händel, Georg Friedrich:Suite Allegro (Fugue) HWV 427

作品概要

楽曲ID:30439
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:2分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (425文字)

更新日:2024年7月15日
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完全な4声体フーガです。曲は楽天的で、地味ながらも躍動的に進みます。

テーマ(主題)に同じ音が連続するので(FF GGなど)、硬く、重たく聞こえてしまう原因になります。アーティキュレーションは、軽めのスタッカートを8分音符の連続する音に使うようにします。そうすることで重たさや、機械的な硬さが取れます。

テーマの部分は常に最優先でテーマを出すようにします。また途中、調性が変わりますので、調によってもムードを異ならすために、テーマの音量や音質を変化させます。また、このフーガでは、最もピークポイントを迎えるところは何処でしょうか?そして最もテンションが低いところはどこになるでしょうか?

延々と流れる音楽に聴こえるかも知れませんが、終止形を認識することで、曲を分割して聴かせる事ができ、弾き手にとっても聴き手にとっても、判りやすい展開となります。

強弱に関してですが、このように一見平坦な流れとなってしまう音楽に対しては、より一層、音量の変化を付けて下さい。

執筆者: 大井 和郎
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