ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第1集から) アルマンド HWV 429

Händel, Georg Friedrich:Suite Allemande HWV 429

作品概要

楽曲ID:30432
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:アルマンド
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (397文字)

更新日:2024年7月15日
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このアルマンドはソプラノラインの美しさが特徴です。主に3声体で書かれています。アルトラインは、ソプラノとバスの間を行ったり来たりしますが、声部同士が近づいたとき、その声部を独立して聴かせることが大事ですので、まずこの点をしっかりさせておきます。例えば、9~10小節間、ソプラノとアルトはかなり近い位置まで接近します。アルトの音が、ソプラノの一部と誤解させてしまうような弾き方を避け、完全に独立させてください。

もう1つの助言は、ソプラノのラインをボーカルラインに例えてみることです。勿論これは器楽の曲ですが、ソプラノラインはこのアルマンドの場合、とてもスムーズに進みます。このラインを際立たせ、美しく歌い上げる事で、曲の魅力を引き出せます。一度ソプラノラインだけ抜粋して、弾いてみて下さい。そうすることで、どの音が終止的であるか、解決であるか、フレーズの終わりか、始まりか、等、よく理解出来ます。

執筆者: 大井 和郎