ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第1集から) エア(5つの変奏付き) HWV 428

Händel, Georg Friedrich:Suite Air and Variation HWV 428

作品概要

楽曲ID:30421
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:7分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (490文字)

更新日:2024年7月15日
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ヴァリエーションの場合。通常であれば、テーマ(主題)が最も判りやすく、テーマを基本に組み立てていけば良いのですが、このエアの場合、ヴァリエーション2や3を観た方が全体の骨格が判りやすくなります。例えばヴァリエーション2の場合、1小節目、右手の4分音符4つが、D Cis D A とメロディーラインがあり、それがオリジナルのエアでは、1小節目、ちょうど拍の頭にこれらの音が存在します。

よって、オリジナルのエアを始め、各ヴァリエーションにおいて、奏者は強弱を決定しますが、基本的にd-mollを強く、F-durを柔らかめにしておけば、スムーズに曲は流れます。

例えば前半は4小節ありますが、1小節目はd-moll、2小節目はF-dur、3小節目d-mollに戻りつつ、4小節目でd-mollの偽終止ですので、テンションが上がったまま、後半に入ります。例えば、前半を、2小節2小節に分けた場合、1小節目から徐々に音量を落とし2小節目の最後までディミヌエンドにして、3~4小節間をpからクレシェンドにすることでスムーズに後半に入れます。

以下同様に、前後の状況を鑑みて強弱を決定してください。

執筆者: 大井 和郎

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