ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第2集から) アルマンド HWV 437

Händel, Georg Friedrich:Suite Allemande HWV 437

作品概要

楽曲ID:30413
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:アルマンド
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (461文字)

更新日:2024年8月18日
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テンポやアーティキュレーションによって、一変するアルマンドです。どのテンポでどのようなアーティキュレーションを使うか(特に連打の部分に関して)は最終的に奏者に委ねられます。

基本的に2声か3声で進みますが、3声の時、アルトとソプラノが近い位置にあるため、声部の独立が欲しいところです。

いずれにせよ、テンションの高さはそこまで感じられません。このアルマンドの最高音は16小節目のBになりますが、徐々に上行してたどり着くのでは無く、この部分は一時的にF-durに転調していると考える事もでき、わりと柔らかな音で良いと思います。全体的にテンションは高くなく、落ち着いた気品を求めての演奏が望ましいかも知れません。

前半、d-mollからF-durへ、F-durからa-mollに転調し、a-mollのピカルディー終止で終わると考えても良いです。後半、d-mollから始まり、F-durへ、再びd-mollに戻って終わる、シンプルな曲です。

筆者個人的な見解になりますが、躍動的に進むよりは、柔らかく横に流れる演奏が望ましいと思います。

執筆者: 大井 和郎

楽譜

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