このクーラントも、同じHWV439のアルマンドと同様に、横に流れていく音楽と考えます。勿論3拍子は意識するのですが、縦割りにならないように注意します。例えば23小節目、初めて左手が和音になって出てくる部分などは、拍を刻んでしまいがちですので、左手は柔らかく演奏するようにします。
このクーラントも、先ほどのアルマンドと同様に、4小節単位、8小節単位、で分けることはできません。そこで、セクションに関しては臨機応変に分けることとします。例えば、1~7小節間、7~12小節間、13~17小節間、18~22小節間、23~29小節間、30~37小節間、のように、シークエンスで、あるいは終止形等でわけてしまいます。
前半・後半共に、Bが最高音となり(前半41小節目、後半91小節目)、そこに向かってテンションを高めていくことで自然な流れになります。