サン=サーンス :ガヴォット Op.23 ハ短調
Saint-Saëns, Camille:Gavotte c-moll Op.23
執筆者 : 金澤 攝 (169文字)
1871年、音楽劇「銀の音色」(1887年初演)のために構想された音楽をピアノ曲として独立させた小品。厚い和声を伴う端正な古典舞曲の様式は、この作品を献呈したE.シラス(1827-1909)の流儀に因んでいる。シラスはパリ音楽院におけるサン=サーンスの先輩で優れたオルガニスト、作曲者として19世紀後半のロンドンで活躍した。デュラン社刊。