メシアン :前奏曲集
Messiaen, Olivier:Préludes
総説 : 平野 貴俊 (396文字)
《前奏曲集》はメシアンが作曲した最初の重要なピアノ曲である。本作品に先立つピアノ曲には、10歳に満たないメシアンが初めて作曲を試みた作品《シャロットの貴婦人》(1917)と《白き大空の悲しみ》(1925)があるが、《前奏曲集》はメシアン独自の語法が明確に刻印された最初の作品として、後のメシアンの壮大な音楽世界の幕開けを告げている。各曲に付けられた詩的なタイトルはドビュッシーの《前奏曲集》を想起させるものの、音楽語法に関する両者の共通要素はそれほど明確ではなく、メシアンはドビュッシーの世界から距離をおこうと努めているようである。実際、《前奏曲集》はパリ音楽院での11年におよぶ修業期間(1919-1930)の末期にメシアンが提出した作品であり、メシアンはこの曲集を世に問うことを通して、作曲家として独立した活動を続けるのに十分な素質をそなえていることをパリの音楽界に示そうとしたのである。
鳩
総演奏時間:2分00秒
動画1
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悲しい風景のなかの恍惚の歌
総演奏時間:7分00秒
動画0
軽快な数
過ぎ去った時
総演奏時間:4分30秒
夢のなかのかすかな音
総演奏時間:4分00秒
苦悩の鐘と告別の涙
総演奏時間:7分30秒
静かな嘆き
総演奏時間:3分30秒
風のなかの反映
総演奏時間:5分00秒
高木 早苗
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