シューマン :暁の歌 Op.133
Schumann, Robert:Gesange der Fruhe Op.133
執筆者 : 西畑 久美子 (333文字)
「暁の歌」はシューマン自身が出版に関わった最後の作品である。
下記に、1854年2月23日、シューマンが錯乱してライン川に飛びこむ直前、出版社のF.W.アーノルド宛に書き記した手紙を引用する。
「作品126のフーガは憂鬱に聞こえるので出版したくありません。貴社には、ごく最近書き終え、詩人W.B.von.Arnimに献呈した5つのピアノ小品集「暁の歌」をお渡しします。この小品集は夜明けに感じることを描写しています。けれどもそれは、情景描写というよりも感情表現としての表現なのです」
シューマン自身の家計簿(日記として使われた)の書き込みによると、この作品は1853年10月15日から18日の4日間で作曲したと記録されている。それは上述の精神錯乱のおよそ4か月前であった。
第1番
調:ニ長調 総演奏時間:2分30秒
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第2番
調:ニ長調 総演奏時間:2分00秒
第3番
調:イ長調 総演奏時間:2分30秒
第4番
調:嬰ヘ短調 総演奏時間:3分00秒
第5番
調:ニ長調 総演奏時間:3分00秒
暁の歌 1. ニ長調
暁の歌 4. 嬰ヘ短調
暁の歌 5. ニ長調
暁の歌 2. ニ長調
暁の歌 3. イ長調