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ブルクミュラー(ブルグミュラー) : 25の練習曲 帰り道 Op.100-23

Burgmüller, Johann Friedrich Franz : 25 Etudes faciles et progressives, conposées et doigtées expressément pour l'étendue des petites mains Le retour Op.100-23

作品概要

楽曲ID:23998
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:練習曲
総演奏時間:1分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
※特記事項:表記ゆれの例: 帰路 帰途 家路 かえりみち 家にかえって

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎4 基礎5 応用1 応用2

楽譜情報:25件
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解説 (3)

解説 : 佐藤 卓史 (433 文字)

更新日:2022年1月31日
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 「帰郷」「帰還」とも呼ばれますが、どこからの帰りなのでしょうか?筆者の説はこうです。第19曲「アヴェ・マリア」以降、イタリアの風物を思わせるタイトルが続いていることから、ここで作曲者はイタリアに旅行に出かけている。その旅行からの「帰途」を描いたのがこの第23曲なのではないでしょうか。異国への長旅のあと、次第に見知った街並みが近づいてくる喜びと安堵感が表されているように感じられます。

演奏のポイント(原典♩. =126) 

 8小節間の序奏のフレージングに注目しましょう。8小節で初めて強拍上にアクセントがつく、その意味はなんでしょうか。作曲者の指示通り付点8分音符= 126で弾くと、なかなか速くて難しい和音連打になります。手首を軸に手の甲を持ち上げる動きを用い、鍵盤の下まで弾ききらない感覚で。17小節からは激しい転調が続きます。24小節も勢いに乗ってクレシェンドをかけながら、一気に主部に戻りましょう。

(東音版「ブルグミュラー25の練習曲」(NS70)より)

執筆者: 佐藤 卓史

楽曲分析図 : 飯田 有抄 (12 文字)

更新日:2018年3月15日
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譜例提供:  音楽之友社

執筆者: 飯田 有抄

演奏のヒント : 大井 和郎 (494 文字)

更新日:2019年5月23日
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表示記号は、molto agitato quasi presto となっています。作曲家がmolto agitatoとしている時は、かなり落ち着かない、そして激しい心理状態を描写します。メトロノームマーキングは付点四分音符=126と書かれていますが、恐らくこれくらいが8分音符を連打するのには精一杯ではないかと思われます。一応、126前提で話を進めていきます。

曲全体にスタッカートが書かれてありますので、これはペダルで伸ばす事のない様にします(基本的には)。冒頭2小節目より右手にメロディーラインが入ってきますが、この3度は指だけでレガートをかけることができますので、当然、ペダルは入れず、左をスタッカートで弾きます。4ー5小節間も同様です。ただし、6ー8小節間だけは例外とします。この右手の6度は、指だけで繋げることは出来ません。内声が切れてしまいます。そこで、この3小節間のみ、ペダルを用います。

ペダルは1拍ずつ、右手のラインを繋げる目的で使って下さい。聴き手には、5小節間、全く同じ左手のBのスタッカートを聴かせていますので、6ー8小節間にペダルが入ってきても違和感なく聞こえます。

執筆者: 大井 和郎

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帰り道

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