プロコフィエフ :10の小品 ガヴォット Op.12-2
Prokof'ev, Sergei Sergeevich:10 Pieces Gavotte Op.12-2
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:発展1 発展2 発展3 発展4 発展5 展開1 展開2 展開3
解説 : 山本 明尚 (263文字)
プロコフィエフ本人の談によると、本曲は1908年にリャードフ・クラスで書いたガヴォットを編曲したものだという。均整がとれ、抑制された主部は古典的な美を湛えており、装飾音や和声的な色合いによって生まれ出るニュアンスには、プロコフィエフの腕が遺憾無く発揮されている。トリオではト長調に転調し、やや穏やかな楽想が提示されるが、内声部の半音階進行が音楽に影を落とす。
学友のピアニストで、のちに日本にも来航し、最終的に上海音楽院で教鞭を執った「ボリューシャ」ことボリース・ステパーノヴィチ・ザハーロフ(1887〜1943)に献呈された。
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