ブラームス :2つのラプソディ 第1番  Op.79-1 ロ短調

Brahms, Johannes:2 Rhapsodien Agitato h-moll Op.79-1

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ラプソディー
総演奏時間:10分00秒

解説 (1)

解説 : 伊藤 萌子 (348文字)

更新日:2019年2月20日
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第1番はアジタート ロ短調 2分の2拍子。

堂々と力強く始まり、跳躍が多く、低音域から高音域まで幅広く用いられている本曲は、これを聞いたブラームスの友人達から「天空を駆け巡る若きヨハネス」と称されたという逸話もあるように、激しく情感を沸き立たせる作品となっている。それとは対照的なピアニッシモで奏される単旋律のなめらかな主題も登場する。激しさが一転して消える中間部で、同主長調のロ長調に転じている。ここでは跳躍の少ない静かな動きが中心となり、左手の伴奏に対して、右手が二つの息の長い旋律を担っている。穏やかに終わるかのようにロ長調の主和音に至るが、直後に第三音が半音下がったロ短調の主和音に転じ、冒頭の主題が激しく回帰する。荒々しい勢いで畳み掛けるように頂点へと上り詰めた後、静かに終結へと向かう。

執筆者: 伊藤 萌子