ブラームス :6つの小品 間奏曲 Op.118-6 変ホ短調
Brahms, Johannes:6 Stücke Intermezzo es-moll Op.118-6
解説 : 屋野 晴香 (316文字)
変ホ短調
冒頭のテーマの4音(ges - f - ges - es)の進行は、グレゴリオ聖歌の「怒りの日(Dies Irea)」を連想させ、不安や恐れを感じる第3~4小節にかけてのバスの減七和音のアルペジオは、第1曲Intermezzo の第31~34小節を思い出させる。
第41小節から変ト長調に転調し、曲の流れは息の長いレガートから、第3曲Balladeの冒頭を思い出させる和音の跳躍がsotto voceで奏でられる。このモチーフは勢いを得て第53小節から冒頭の4音のテーマを叫ぶ。第63小節には冒頭の静寂に戻り、第67小節から変ハ長調の響きで一筋の光を与えるが、第83小節のsffの変ホ短調の和音で力尽き、lentoで息絶える。
6つの小品第6番 間奏曲 変ホ短調
6つの小品 第6番 間奏曲 変ホ短調
6つの小品 Op.118 6.
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