元々はオーボエとギターの為に書かれました。このジーグをピアノで演奏しようとする奏者は、オリジナルの、オーボエとギターヴァージョンの音源を見つけて是非聴いてみて欲しいです。
オリジナルでは、ト音記号がオーボエ、ヘ音記号がギターと基本的には2声のジーグとなっています。特に、オーボエとギターを再現する必要もありませんが、興味のある方は、アーティキュレーションで2つの楽器を再現してみて下さい。上声部はオーボエですので、滑らかなレガートで弾いて下さい。下声部はギターですので、ドライなスタッカートで8分音符を弾き、付点4分音符も多少短めに切ると、それらしくきこえます。
ピアノで弾くからにはピアノの特性を活かすという考え方であれば、それは勿論ありですので、この場合、アーティキュレーションは自由です。
f-mollという、バッハに取っては特別な調でありながら、楽天的要素も多く含んでおり、悲しみを表現する半音階的進行もありませんので、リズミカルに楽しく弾いて良いと思います。