作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分10秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:応用4 応用5 応用6 応用7 発展1 発展2 発展3 発展4
楽譜情報:42件解説 (3)
解説 : 髙松 佑介
(360 文字)
更新日:2020年9月18日
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解説 : 髙松 佑介 (360 文字)
イ短調、3/8拍子。
順次進行による簡潔な主題に基づくフーガ的な楽曲。冒頭では上声部の主題に対して、中声部が5度上で応答し(第5小節~)、低声部も主題を提示する(第13小節)。間奏1(第16~20小節)を挟み、第2提示部(第21小節~)では、上声部と中声部の転回(=交換)によってハ長調とイ短調を行き来する。ここでは、分散和音に基づく新たな対位主題が低声部によって提示され、楽曲の進行を決定づける。
さらに、間奏2(第36~40小節)でも32分音符を含む新たな動機が現れ、声部間の模倣を伴って摸続進行を形成する。この動機は基本的に間奏においてのみ用いられるが、第3提示部(第41~55小節)と間奏3(第56~60小節)に続き、曲の最後で主題が再度提示される際には、この間奏の動機が対旋律として組み合わされる(第60小節~)。
楽曲分析図 : 林川 崇
(82 文字)
更新日:2018年3月15日
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楽曲分析図 : 林川 崇 (82 文字)
第36小節で新たに登場する模倣句は、第60小節でのThの最後の再現において、対位句を形成する。
譜例提供: ベーレンライター(Bärenreiter Verlag)
演奏のヒント : 大井 和郎
(929 文字)
更新日:2018年3月12日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (929 文字)
シンフォニア 第13番 イ短調 このシンフォニアは一見普通のシンフォニアに見えますが、独自の特徴があります。それは、2つの同じテーマ(主題)が同時に出てくる確率がかなり高いという特徴です。説明していきましょう。 1小節目よりソプラノを追い、3小節目の最初の16分音符であるAまでをテーマとします。シェーピングは実に見ての通り、山になっていますので、2小節目の最高音であるDまで膨らませ、以降は徐々に衰退してAまで下りてきます。以降、全て同じマナーでテーマをシェープします。 5小節目、アルトのテーマが出ます。そして13小節目、バスのテーマが出ます。この時点で初めて3声が一体になります。曲はC-durに転調し、21小節目よりテーマが出るのですが、よく見るとソプラノとアルト両方にテーマがありますね。1音目のリズムはオリジナルとは異なり、8分音符で出てきますが、それでも十分テーマと見なせます。 25小節目、今度は3度で再び2つのテーマが、同じくソプラノとアルトで出ます。次に29小節目、ソプラノ単独でd-mollのテーマが出ます。そして、33小節目、再びソプラノとアルトが3度で2つのテーマを同時に出します。 41小節目、バスのテーマが出て、42小節目アルトのテーマがそこに被ります。勿論これはstretta(ストレッタ)です。次に49小節目、最後の音が異なるものの、アルトのテーマと見なして良いでしょう。 そして53小節目、今度はソプラノとバスが同時にテーマを奏でます。そして最後に59小節目、ソプラノのテーマが出て終わりになりますが、これも最後の音が完全に解決しませんが、後のA Gis A で終結した感じがしますね。 ご覧頂いたように、このシンフォニアは2つの主題が同時に出ることが多く、それは3度であったり、6度であったりします。その場合、やはり、上の声部を優先して下の声部を抑え気味にすると良いでしょう。特に6度の場合それを気をつけます。 もう1つ、このシンフォニアの注意点はペダルを多用することによる濁りの問題です。実に繋ぎにくい箇所も多く、ついついペダルに頼ってしまいますが、できる限り濁りを避け、指で繋ぐように試してください。
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