作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:応用4 応用5 応用6 応用7 発展1 発展2 発展3 発展4
楽譜情報:42件解説 (3)
解説 : 髙松 佑介
(346 文字)
更新日:2020年9月18日
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解説 : 髙松 佑介 (346 文字)
ホ短調、3/4拍子。
レチタティーヴォ(語り)とアリア(歌唱)の中間的な性格の「アリオーソ」のような曲調をもつ。対位法的書法で書かれているものの、比較的自由な構成を取っている点で、「シンフォニア」の元の名称であった「ファンタジア」の性格が見て取れるだろう。
4つの主題提示部から成る。冒頭の第1提示部のあと、第2提示部(第14小節~)では第1提示部と逆の順番(中声部→上声部)で主題が入り、新たな対旋律が組み合わされる。第3提示部(第25小節~)冒頭では、ニ長調という調性と下声部の休止が、曲の後半部の開始を告げる。主題が切れ目なく提示されたあと、第37小節において主調で主題が回帰する(第4提示部)。ここでは、3つの声部すべてが重なって主題提示を行うかのような印象を与え、終結部を強調している。
楽曲分析図 : 林川 崇
(35 文字)
更新日:2018年3月15日
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楽曲分析図 : 林川 崇 (35 文字)
譜例提供: ベーレンライター(Bärenreiter Verlag)
演奏のヒント : 大井 和郎
(1261 文字)
更新日:2018年3月12日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (1261 文字)
シンフォニア 第7番 ホ短調 このシンフォニアで最も難しいのは、声部を横に流し、スムーズなラインを作ることです。この曲中に出てくる多くの3度や6度は右手だけであるとか、左手だけで取らなければならず、2つの声部を指だけで繋げるのは不可能で、どうしてもペダルが必要になります。ペダルを入れた際に濁りを避けるため、果たしてテンポは「8分音符1つにつきペダル1回を変えることのできる速度」に設定します。時に我々は、バッハのテンポを設定する時、このような理由に基づいて設定することもあり得ることを覚えておいて下さい。珍しいことではありません。 楽譜をご覧下さい。4小節目、もうすでにペダルが必要になります。5小節目、6小節目も同じです。もうご存知だとは思いますがバッハのペダルはあくまで、声部を繋げるだけの目的で使用されます。結果、ほんの一瞬のペダルで充分です。ロマン派のようなペダルではありません。具体的に説明しますと、例えば、6小節目の右手の6度、左手の8分休符を守りつつ、ソプラノとアルトが切れないように、ペダルでつなぎます。この小節のような場所は、8分音符1つにつき、1回ずつペダルを変えれば良いのですが、27小節目から28小節目に入るところをご覧下さい。左手はペダルが要らなく、指でラインをつなぐことができます。よしんば右手の16分音符も指だけでつなぐことが可能と仮定します。ところが、付点2分音符はこの状況では右手の1の指で取らなければならなく、27-28小節間の2つの付点2分音符はどうしても1-1という指使いになります。 1-1という指使いは変える時に鍵盤から離れてしまうので音は切れてしまいます。そこで、27小節目、3拍目の最後ギリギリでペダルを「一瞬だけ」入れ、次のGにつなぎます。本当に一瞬だけです。これがバッハのペダル奏法です。さて、8分音符1つにつき1回という説明をしましたが、実はこのペダリングにより16分音符に犠牲が出ます。16小節目以降に出てくる16分音符は、他2声のポリフォニーの秩序を守るため、どうしてもペダルが必要になり、結果、幾つかの16分音符に濁りが生じます。筆者はそれでも(16分音符が濁っても)声部を繋げるペダルは必要不可欠と考えます。もちろんペダルを必要としない拍もありますので、必要がなければ使わず、指でつなげ、必要があれば必ず入れて下さい。 その他、具体的な注意点。6小節目など6度は、アルトの音量を極力落として下さい。この小節の休符も守って下さい。13小節目、3拍目、アルトの4分音符などの細かい部分もしっかり音価を守って下さい。19小節目3拍目、アルトラインの左右の受け渡しは聴いていてバレないように。23小節目、ソプラノのGは長くタイで伸ばされ、25小節目のFisに解決します。ある程度の音量も必要ですが、奏者が耳でGを聴き続ける事が重要です。37小節目、ソプラノのテーマに入る前に、ほんの一瞬だけ呼吸をして時間をとります。42-44小節間、即興的に弾いて下さい。
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