作品概要
解説 (3)
解説 : 髙松 佑介
(284 文字)
更新日:2020年9月18日
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解説 : 髙松 佑介 (284 文字)
ホ長調、9/8拍子。
順次進行による「カンタービレ」の主題をもつ。曲の前半部(第1~18小節)は2つの主題提示部で構成され、その第2提示部(第11小節~)では主題の3拍目を元に、和声的・舞踏的な新たな主題が案出される。
流れるような8分音符のリズムは、いずれかの声部において曲全体を通して鳴り響くが、この「補填リズム」の途切れる箇所が曲尾に2回現れる。まず、第34小節において――不協和音のような効果とともに――フェルマータによって流れがせき止められ、コーダの入りが区切られる。そして、第38小節の即興的・装飾的な16分音符によって減速の効果を生じさせたのち、曲を閉じる。
楽曲分析図 : 林川 崇
(65 文字)
更新日:2018年3月15日
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楽曲分析図 : 林川 崇 (65 文字)
主題によるゼクエンツでは、主題の4~9拍目を繰り返している。
譜例提供: ベーレンライター(Bärenreiter Verlag)
演奏のヒント : 大井 和郎
(1330 文字)
更新日:2018年3月12日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (1330 文字)
シンフォニア 第6番 ホ長調 inventionとシンフォニアのE-durは実に繊細なカラーで書かれています。この2曲だけでもバッハのE-durに対しての感情が伝わります。しかしこの曲、実際にレッスンやコンクールなどで耳にすると多くの誤りが聴こえます。3声を勉強する時に、最も注意をしなければならないのは各声部がきちんと音価の通りに伸ばされたり、休符を守ったりという、いわゆるポリフォニーの秩序を守ることにありますが、ついつい聴き逃されてしまっていることがしばしばみられます。まずこの課題から注意していきます。典型的に切られてしまったりする部分に関しては後述します。 冒頭、ト音記号、右手から始まる主題はソプラノではありません。アルトです。ソプラノは全休符が書かれていますね。ゆえに、アルトと、2小節目から登場するソプラノの音質を異らせます。アルトは柔らかく、ソプラノは華やかにはっきり出すと良いでしょう。冒頭アルトの主題が2小節目の最初のGisで終わっていると仮定して、主題が短いものとします。その場合、シェーピングは1小節目3拍目をピークにして、そこから下がっていきますので、2小節目最初のアルトのGisはppです。同じく、2小節目から始まるソプラノの主題は3小節目の1拍目で終わりますので、こちらもppです。これが基本的なシェーピングです。 3-5小節間、ソプラノとアルトが一緒の声部に聴こえないように音質を異らせてください。7小節目の1拍目はアルトの主題の最後でもありますし、和音の解決の部分(V-I)でもありますのでここもppで弾きます。学習者がよく切ってしまう音符が、10小節目2拍目のアルトHisです。これは次の小節でCisに解決しますので絶対に切らないように。11小節目3拍目はソプラノの下にアルトが入ってきます。これも同じ声部に聴こえないように工夫してください。12小節目の3拍目も同じです。 17小節目、1拍目、ソプラノとアルトがオクターブになりますがくれぐれも力が入らないようにしてください。アルトは主題の終わりですし、ソプラノも決して大きい音では始めないほうが良いと思います。このアルトの付点2分音符も次のAisまでしっかりと伸ばしてください。20-22小節間、バスや、アルトがきちんと音価通りに伸ばされていることを確認してください。 23小節目、1拍目のソプラノは前の小節からの主題の最後の音ですので、本来は消えていくように弱く弾くべきなのですが、このEは割といつもよりは大きめに弾きます。何故なら、この音は次の24小節目までタイで繋がって伸ばされており、人の耳に残さなければならない音だからです。同じような箇所が、26小節目の1拍目Hです。特にこのHは、次にA、Gis、Fis、E、Dis、と下行していきますので、diminuendoするためには最初にある程度の音量が必要になります。 34小節目、フェルマータの後、切れた瞬間から2拍休符を数えてから35小節目に入ってください。38小節目、ソプラノは16部音符が出てきますので、柔らかく、軽く、重たくならないように弾いてください。40-41小節間、即興的に弾いて下さい。
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