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バッハ :フーガ BWV 945 ホ短調

Bach, Johann Sebastian:Fuge e-moll BWV 945

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:フーガ
総演奏時間:2分50秒

解説 (1)

執筆者 : 朝山 奈津子 (296文字)

更新日:2008年5月1日
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《アルマンドとクーラント》BWV838と同じ筆写資料によって伝えられる作品。疑作とされる。バッハの真作である可能性は閉ざされていないが、その証明はおそらくほとんど不可能である。

音楽様式からは一見して、真の作曲者が他にいるように思われる。主題は倚音を含む2度進行で開始し、オクターヴ跳躍を繰り返す。すでにフーガとしての展開可能性が期待できない主題造形である。それでも後半には16分音符で下行する新しい動機が主題と組み合わされて展開する。

全体の和声にもバッハ典型の巧みさはみられないが、各主題提示は大胆な進行によって終止に導かれる。素朴な主題そのものと相まって、どこか古風な響きのする作品である。

執筆者: 朝山 奈津子
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