作品概要
解説 (3)
解説 : 髙松 佑介
(281 文字)
更新日:2020年9月18日
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解説 : 髙松 佑介 (281 文字)
ニ長調、3/8拍子。
冒頭12小節で主題が提示され、その最後のカデンツ(第11~12小節)が曲全体の構造を決定する。中間部は2部分から成り、それぞれロ短調のカデンツ(第23~24小節)とイ長調のカデンツ(第37~38小節)で区切られる。第43小節から冒頭主題が回帰して最後の主題提示部を構成するが、曲の末尾には偽終止(第53~54小節)と完全終止(第58~59小節)と2回カデンツが置かれており、コーダが繰り返されるのは《インヴェンション》において珍しい。このように、カデンツで曲想が変わる構造は、バロック時代のコンツェルトの原理であるリトルネッロ形式を思わせる。
楽曲分析図 : 林川 崇
(100 文字)
更新日:2018年3月15日
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楽曲分析図 : 林川 崇 (100 文字)
12小節から左手に現れる第2のテーマには冒頭の動機が含まれている。また、一見副声部のようであっても、テーマが隠されている箇所がある。
譜例提供元:ベーレンライター(Bärenreiter Verlag)
演奏のヒント : 大井 和郎
(598 文字)
更新日:2018年3月12日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (598 文字)
第3番 ニ長調 バッハのD-durは実に楽しい調です。テンポも速く、躍動的で、喜びに満ちあふれています。平均律、1巻、2巻、トッカータ、シンフォニア等を見たとき、その性格がよく分かりますね。このインベンションも楽しく弾く事が重要ですが、楽しく聴かすためには明快なアーティキュレーションや軽さが必要になります。8分音符をスタッカートで弾くことにより、軽さを出すことができます。テンポは、装飾音などを入れることに無理の無いテンポで、軽快に進むテンポを選んで下さい。 さてこのインベンション、筆者はヘンレー版を見ているのですが、オリジナルの楽譜には珍しい、フレーズマーキングが(スラーが)書かれています。他のインベンションでは15番にやはり、スラーが書いてあります。このスラーは何を意味するのでしょうか?想像できることは2つあります。 1つは、このインベンションが3拍子を常に認識して演奏することを指示しているマーキングかもしれません。冒頭、16分音符2つから始まるフレーズですが、下手をするとどこが1拍目であるか分からなくなってしまいます。そのような、拍を常に認識させるためという想像と、もう1つは、弦楽器などのボーイングを意味する可能性もあります。バッハは何故これらのスラーを書いたか、本当のところはわかりませんが、このアーティキュレーションを守って弾く事も楽しく弾けることであると思います。
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