ドビュッシー :プレリュード(前奏曲)集 第1集 パックの踊り

Debussy, Claude Achille:Préludes 1 "La danse de Puck"

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:前奏曲
総演奏時間:2分30秒

解説 (1)

解説 : 白石 悠里子 (424文字)

更新日:2020年1月27日
[開く]

イギリスの画家アーサー・ラッカム(1867-1939)の挿絵が入った『真夏の夜の夢』(1908年出版)から着想を得たとされる一方、同じくイギリスの小説家ラドヤード・キプリング(1865-1936)の『プークが丘の妖精パック』(1906年出版)からの影響もあるとされている。冒頭の付点モチーフは妖精パックの踊りを表すように、気まぐれさをもって軽快に提示される(第1-17小節)(譜例1)。中間部では、前打音を伴う2拍子の踊り(第18-31小節)、続く3拍子の踊り(第32-48小節)によって、滑稽さよりも、柔らかで穏やかな雰囲気が強調される(譜例2)。冒頭モチーフは断片的な提示(第57-62小節)を経て、第63小節で完全な形で再現されるものの、冒頭にはなかった経過句が挟み込まれ、自由な発展を見せる。第87小節からは冒頭モチーフの回想によるコーダとなり、パックは上行音階とともに消え去る。

 【譜例1:冒頭】

【譜例2:2拍子の踊り、第16-20小節】

執筆者: 白石 悠里子

楽譜 (6件)全件みる