ドビュッシー :プレリュード(前奏曲)集 第1集 野を渡る風

Debussy, Claude Achille:Préludes 1 "Le vent dans la plaine"

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:前奏曲
総演奏時間:2分00秒

解説 (1)

解説 : 白石 悠里子 (349文字)

更新日:2020年1月27日
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ドビュッシーは、1887年にヴェルレーヌの詩に基づく歌曲〈やるせない夢心地〉(《忘れられた小唄》第1曲)を作曲し、そこで劇作家シャルル=シモン・ファヴァール(1710-1792)の詩句「野を渡る風はそのそよぎを止める」[1]をエピグラフとして用いた。「できるだけ軽く」という指示のもと、疾走するアルペッジョの連続の間から、付点リズムの主要モチーフが顔を覗かせ、次の瞬間に落ち葉のごとく和音の連続が舞い降りる(第1-12小節)。ここで一旦、冒頭のアルペッジョと付点リズムのモチーフが戻るが(第13-27小節)、和音のアタックが挿入されることで、楽曲にダイナミズムが加わる(第28-34小節)。第34小節からはアルペッジョと付点リズムのモチーフに戻り、最後はそよぐ風のごとく浮遊感を漂わせて閉じられる。

執筆者: 白石 悠里子

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