ショスタコーヴィチ : 24のプレリュードとフーガ 第3番 Op.87-3 ト長調
Shostakovich, Dmitry Dmitrievich : 24 Preludes and Fugues No.3 G-Dur Op.87-3
作品概要
解説 (1)
解説 : 山本 明尚
(341 文字)
更新日:2021年1月9日
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解説 : 山本 明尚 (341 文字)
更新日:2021年1月9日
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前奏曲(モデラート・ノン・トロッポ、1950年10月14日完成)の音楽から聴こえてくるのは、朗々と威厳のあるオクターブと細かい音価による応答。しばしば《ボリス・ゴドゥノフ》を始めとするムソルグスキー作品に見られる民謡合唱のシーンや、その他ロシア作曲家の作品にもみられる鐘の響きと比較される。
冒頭の対話を唯一の要素として成り立つ短い前奏曲は、そのままそれと鋭い対比をなす軽やかなジーグ調のフーガ(3声、アレグロ・モルト、1950年10月16日完成)へとなだれ込む。エネルギッシュな主題の前半は急速な16分音符による順次上行により、後半は長短のリズムによるメリハリのある跳躍音型による。特に順次上行音形は間奏部やストレッタでも音楽の前面に躍り出る強い色彩をもち、鮮烈な印象を引き起こす。
執筆者:
山本 明尚
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