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クレメンティ : 第1番(ソナチネアルバム第7番) 第2楽章 Op.36-1 ヘ長調

Clementi, Muzio : No. 1 Mov.2 Allegretto F-Dur

作品概要

楽曲ID: 21087
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナチネ
総演奏時間:1分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎5 応用1 応用2 応用3 応用4 応用5

楽譜情報:17件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (616 文字)

更新日:2025年10月23日
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全音出版社のソナチネアルバム等に収められている古典派作曲家達のソナチネの、第2楽章を上手に弾く奏者は優秀な奏者と考えて間違いありません。限られた少数の音で音楽を作ることは容易ではありません。単純に聴こえる曲も、演奏法によってはアーティスティックな演奏となり得ます。

コツの1つとしては、オペラのアリアを想定することです。女性歌手が歌っているシーンをイメージし、ムードを察してください。そして伴奏部分にペダルは必須とお考え下さい。

この第2楽章も、左手の3連符のアルペジオを可能な限りppで弾き、ペダルを付けて滑らかにして、その上に、il canto奏法で歌をたっぷりと歌い上げます。多少ロマン派的なテンポの揺れも可能です。

アーティキュレーションは自由ですが、全体が、うるさく、重たくならないような工夫が必要になります。例えば9小節目は右手に3度がありますが、これも、legierro で軽く弾き、10小節目のフォルテも、あまり大きすぎない様にします。11小節目の6度も内声を控え、軽いスタッカートで弾くと良いでしょう。あるいは、ペダルで伸ばしても構いません。

全体を、軽やかで、美しく横に流れる曲と考えます。そのため、音楽が縦割りにならない様に気をつけて下さい。

執筆者: 大井 和郎

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第2楽章

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