close

ブルクミュラー(ブルグミュラー) : 25の練習曲 清らかな流れ Op.100-7

Burgmüller, Johann Friedrich Franz : 25 Etudes faciles et progressives, conposées et doigtées expressément pour l'étendue des petites mains Le courant limpide Op.100-7

作品概要

楽曲ID:20808
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:練習曲
総演奏時間:1分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
※特記事項:表記ゆれの例: 清いながれ 清い流れ きよい流れ 小川 清らかな小川

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎4 基礎5 応用1 応用2

楽譜情報:25件
  • クリックして画像を開く
  • tab

解説 (3)

解説 : 佐藤 卓史 (385 文字)

更新日:2022年1月31日
[開く]

 静かな小川のせせらぎを3連符のアルペジオで描いています。 シューベルトの連作歌曲『美しき水車屋の娘』の第2曲『どこへ?』の伴奏型に似ていますから、曲調もあわせて参考にしてみるとよいでしょう。

冒頭の mormorendo とは「ささやくように」という意味。 ピアノの進化の過程で、柔らかい素材のハンマーヘッドが登場したことで、こんな微細な表現が可能になったのです。

演奏のポイント(原典 ♩=176) 

 1指で弾く4分音符の棒がついた主旋律と、それ以外の3連符との音量・音色の変化に気をつけましょう。特に2小節で上行するとき、同音連打の最初の音にアクセントがつかないように。各拍の一番上の音も影のように主旋律に寄り添います。9小節からはこの2つの声部が左右の手に分かれ、独立して絡み合うのを楽しみながら弾きましょう。

(東音版「ブルグミュラー25の練習曲」(NS70)より)

執筆者: 佐藤 卓史

楽曲分析図 : 飯田 有抄 (12 文字)

更新日:2018年3月15日
[開く]

譜例提供:  音楽之友社

執筆者: 飯田 有抄

演奏のヒント : 大井 和郎 (785 文字)

更新日:2019年1月31日
[開く]

この曲はずばり、如何にして横にスムーズに流すことが出来るかです。左手はほぼ全ての小節に4分音符が4つ書かれてあります。つまりは拍を刻みます。これが縦割りの音楽になりがちな要因となりますので、まずこの左手を如何にppで弾けるかが勝負になります。指番号は概ね5-2-5-2で良いのではないかと思います(中間部を除く)。

この左手の音、実はppにしたときに2つほど注意しなければならないことがあります。1つは、芯のある音であること。どんなにppでも死にそうな、消えそうな、華奢な音になってはいけません。ppでも芯のあるppが欲しいので、そのためにはまず、FFで左手を練習する作業が必要になります。

もう1つは、抜けないようにすることです。これもFFの練習によって抜けることが無くなりhます。

さてその上で、前半8小節間、右手の音符に棒が2本出ている音がありますね。この音がメロディーラインになります。メロディーらしくないと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、ちなみに、右手3連符の2つめの音のみを抜粋して繋げてみると、これもメロディーらしからぬ声部になります。3連符3つめは問題外です。そうするとやはり3連符1つめの音がメロディーラインになります。当然ですが、これらのメロディーラインをハッキリと出し、残りの音は極力ppで演奏するようにします。

さらに、ルバートをかけます。軽いルバートをかけることで硬さが無くなります。

9ー16小節間、左手がメロディーラインになると考えて良いと思います。しかしながら本当にメロディーらしいのは右手3連符の2つめの音です。左手を出すのですが、右手3連符の2つ目の音が、バックから流れて来て調和する感じでしょうか。

たとえばですが、1つの演奏法として、9ー12小節間は左手を出して、13ー16小節間は右手3連符の2つめを出しても良いかもしれないです。

執筆者: 大井 和郎

編曲・関連曲(5)

参考動画&オーディション入選(1件)

清らかな流れ

楽譜続きをみる

楽譜一覧 (25)