ショパン :エチュード集(練習曲集) 第8番 Op.10-8 ヘ長調
Chopin, Frederic:12 études Etude No.8 F-Dur Op.10-8
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:展開1 展開2 展開3
解説 : 今関 汐里 (351文字)
1830~32年作曲。
ワルシャワのショパン博物館に自筆譜が所蔵されている(請求番号M/195)。
ヘ長調、4分の4拍子、Allegro
右手の16分音符のパッセージの練習。順次進行、跳躍の入り混じるこの音型は、スラーを伴い、下行、上行を頻繁に繰り返す。一方で、左手はバス音と付点リズムを伴い、より躍動的なパートを担当する。
A(1~28)B-(29~59)-A(60~73)-Coda(74~94)の三部形式。中間部(29小節目以降)は一時的に、平行短調であるニ短調で冒頭主題を提示したのち、両手で16分音符のパッセージへと展開していく。コーダでは、まず、右手は16分音符のパッセージを続け、左手は、内声に新しい旋律を伴い、左手と右手の性格は対照的になるが、最終的に両手のユニゾンで煌びやかに終わりを迎える。
エチュード集(練習曲集) 第8番 ヘ長調
エチュード集(練習曲集) 第8番
第8番
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