ホーム > ダマーズ, ジャン=ミシェル > 細かな雑役 (10の練習曲)

ダマーズ, ジャン=ミシェル :細かな雑役 (10の練習曲)

Damase, Jean-Michel:Petites corvées

作品概要

出版年:2001年 
初出版社:Gérard Billaudot
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:練習曲

解説 (1)

解説 : 西原 昌樹 (1032文字)

更新日:2020年4月3日
[開く]

出版年 2001年

初出版社 Gérard Billaudot

楽器構成 ピアノソロ

総演奏時間 約15分(各曲1~2分)

ダマーズのピアノ用のエチュードとしては以下の4点が挙げられる。出版譜に「中級」(moyenne difficulté)と表示された本作品は最も平易なものである。

指を解放する手練(1966年刊。ハノン風の両手ユニゾンが連続する4ページの曲)

8つのエチュード(1977年刊。コンサート向きの高度なエチュード)

様式と課題(「方法と問題」との邦題も。1983年刊。全10曲。チェルニー40番~50番程度)

・細かな雑役(本作品。2001年刊)

本作品はピアニストで教育者のブリジット・ブティノン=デュマ(Brigitte Bouthinon-Dumas)のコレクションとしてビヨドーより刊行された。チェルニー30番程度のとりくみやすい良書である。いずれも見開き2ページの長さでバラエティに富む10曲からなり、以下に大別される。難易度は順不同であるため、第1曲から順番にとりくむ必要はない。

・ダマーズの独創性の強いもの(第1, 4, 5, 10曲)

・5指の分離に焦点をあてたハノン風のもの(第3, 7, 9曲)

・特定の音型・奏法に集中するチェルニー風のもの(第2, 6, 8曲)

現代曲特有の難解さや機械的な無味乾燥さはない。とりくむ課題はいずれもオーソドックスで時代を問わない汎用性をそなえているし、左右の手への配分が良いことも特筆される。親しみやすい旋律や、現代的で洗練された和声と転調もふんだんに盛り込まれ、繰り返しての演奏や鑑賞にも堪え得る。応用段階で使用するメインの古典のエチュードを補足する現代の好個の教材として積極的に活用したい。

第1曲 モデラート、4分の4拍子、ハ長調。

第2曲 アレグレット、8分の12拍子、ハ長調。

第3曲 モデラート、4分の4拍子、ト長調。

第4曲 アレグロ、4分の2拍子、ハ長調。

第5曲 アンダンティーノ、4分の3拍子、ニ短調。

第6曲 アレグロ、4分の2拍子、ト長調。

第7曲 アレグレット、4分の4拍子、ハ長調。

第8曲 アレグロ・モデラート、4分の4拍子、ホ短調。

第9曲 モデラート、2分の2拍子、ハ長調。

第10曲 アレグロ、8分の6拍子、ニ長調。

執筆者: 西原 昌樹
現在視聴できる動画はありません。  

楽譜 (0件)