ダマーズ, ジャン=ミシェル :指をほぐす技法

Damase, Jean-Michel:L'Art de délier des doights

作品概要

出版年:1966年 
初出版社:Choudens
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:練習曲
総演奏時間:3分00秒
著作権:保護期間中

解説 (1)

解説 : 西原 昌樹 (571文字)

更新日:2021年4月29日
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リュセット・デカーヴ監修のピアノ曲集『新しい音楽家たち』(Nouveaux musiciens)第2巻所収。デカーヴは現代曲を得意とする名ピアニストで卓越した指導者でもあった。ダマーズによるデカーヴへの楽曲提供は、1950年の《パストラール》に続くもので、本作でもデカーヴへの献呈が明記されている。本作の題名はチェルニー50番練習曲(Die Schule der Fingerfertigkeit Op. 740)のフランス語版(Op. 699)のタイトルと同一であるが、内容はチェルニーというよりハノンに近い。さらに言えば、ハノンよりもヴァン・ド・ヴェルドの《デリアトゥール》(Le Déliateur / 邦題『ピアノのテクニック』安川加壽子訳編)に近い。4分の4拍子、アレグロ、調号なし、4ページの全曲にわたって、両手のオクターヴユニゾンによる16分音符のパッセージが休みなく連続する。最後の2小節のみが両手の逆行スケールとなり、嬰へ音で終わる。無調的で不規則な蛇行や跳躍が多いうえに、臨時記号も複雑であるため、読譜しながら弾き通すだけでも相当の鍛錬となろう。

執筆者: 西原 昌樹
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