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クレメンティ :段階的な6つのソナティナ 第3番 (ソナチネアルバム第9番) Op.36-3 ハ長調

Clementi, Muzio:6 Progressive Sonatinas No. 3 C-Dur Op.36-3

作品概要

楽曲ID:18310
出版年:1797年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナチネ
総演奏時間:6分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
※特記事項:1820年に一部改訂。 アウグスト・リーデル編曲による2台ピアノ版あり
原曲・関連曲: 曲集・オムニバスソナチネ・アルバム1

解説 (1)

【概要・演奏へのヒント】 : 嶌村 直嗣 (611文字)

更新日:2022年6月23日
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4分の4拍子。ハ長調、ソナタ形式。

規則的な左手のバスの上で、快活な第1主題が提示される。3度の響きが効果的に用いられた左右での掛け合いを経た後、属調にあたるト長調で第2主題が提示される(13小節目~)。展開部(27小節目~)は第1主題の転回で始まり、31小節目からは同主短調のハ短調へ転調。再現部(36小節目~)では提示部よりも1オクターブ低い音域で第1主題が再提示される。属調へは転調せず主調ののまま第2主題も再帰され、エネルギーが保持されたままクライマックスへと向かう。

音数が少ないシンプルな第1楽章、テーマを滑らかに紡いでいくことが重要です。フレーズの始まりと終わりを正確に把握し、音の上行・下行に沿った自然なデュナーミクを意識しましょう。左手のバスは、淡々と演奏するだけでなく、音程の移ろいを多少意識できると、より音楽が立体的に、生き生きとしてくるはずです(冒頭~4小節目、等)。第2主題は、快活な第1主題とのコントラストを明確に。優しく寄り添うような表現を考えてみましょう。休符を意識し、音価が間延びしてしまわないような心がけも大切です。第2主題後半は、第1主題同様の快活さだけでなく、音域が広くなりより深いフォルテが必要になってきます。スタッカートが多用される場面では、テンポが前のめりになってしまわないよう注意が必要です。曲全体を通して、常に自分の中で軸となるテンポが持てるよう、練習の時から意識しましょう。

執筆者: 嶌村 直嗣

楽章等 (3)

第1楽章

調:ハ長調  総演奏時間:3分30秒  ステップレベル:応用1,応用2,応用3,応用4,応用5

解説0

編曲0

第2楽章

調:ト長調  総演奏時間:1分20秒  ステップレベル:基礎5,応用1,応用2,応用3,応用4,応用5

解説0

編曲0

第3楽章

調:ハ長調  総演奏時間:1分10秒  ステップレベル:応用1,応用2,応用3,応用4,応用5

解説0

編曲0

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第1楽章
第2楽章
第3楽章

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