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クレメンティ : 第3番 (ソナチネアルバム第9番) 第2楽章 Op.36-3 ト長調

Clementi, Muzio : No. 3 Mov.2 Un poco adagio G-Dur

作品概要

楽曲ID: 50726
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナチネ
総演奏時間:1分20秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎5 応用1 応用2 応用3 応用4 応用5

楽譜情報:15件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (668 文字)

更新日:2025年10月23日
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ピアニストという定義は数あれど、この第2楽章を感動的に弾くことの出来る奏者は一流のピアニストと言っても良いかも知れません。これ程音数が少なく、単純な和声とメロディーラインをアーティスティックに弾くのは至難の業なのです。

まず、これはアリアと考え、女性歌手のソロと考えます。そのバックでオーケストラやアンサンブルが伴奏をしていると考えます。女性歌手の歌がト音記号のメロディーラインですので、これをはっきりと出します。

その上で、左手の伴奏は、この通りにペダル無しで弾いてしまうと無味乾燥の演奏となってしまいますので、ペダルを多く使います。その際に、バスの音をフィンガーペダルで伸ばしておくことをお勧めします。例えば、バスは、12小節間 G3小節目 Fis 4小節目G5小節目、E DC 6小節目H

7小節目 C Cis 8小節目Dといった具合です。5小節目の左手2拍目のGはバスとは考えません。

その先、912小節間 D13小節目、E CD14小節目H15小節目C D 16小節目Gです。

そしてペダルを入れ、メロディーラインの濁りを避け、バスを延ばし、左手をppにして、柔らかな空間を作ります。多少のルバートも必要になります。決してメトロノームのようには弾かない様にします。

あまりp F 等強弱を鵜呑みにせず、即興的に、自分流に演奏してみて下さい。

執筆者: 大井 和郎

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第2楽章

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