作品概要
楽曲ID:17591
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:練習曲
著作権:パブリック・ドメイン
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:練習曲
著作権:パブリック・ドメイン
解説 (1)
解説 : 上田 泰史
(388 文字)
更新日:2020年4月21日
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解説 : 上田 泰史 (388 文字)
更新日:2020年4月21日
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この作品は、作品番号付で刊行された最後のモシュコフスキ作品である。1920年にパリでこの作品が刊行されたとき、すでに10年来、彼の名声は陰りを見せていた。ピアノ音楽における趣味の変化と、妻、娘の死、そして自身の病気が彼の活動を困難にしており、作品の出版も稀になり貧しい暮らしを強いられていた。本作は、そのような中にあって刊行された教育的な作品である。
日本語では「練習曲」と訳されるが、現代は16の「技術的素描esquisses techniques」である。「素描」という言葉を選んだのは、おそらく作曲者が生きた時代のさまざまな作曲家たちの演奏技法を自由に選び出して書き付けるというイメージがあるからだろう。
と言うには難易度が高いように思われるかもしれないが、苦境にあってもコンサート・ピアニストとして高い理想を保ち、メカニズムのみならず、和声や旋律への配慮が行き届いている。
執筆者:
上田 泰史
楽章等 (16)
楽譜
楽譜一覧 (2)

モシュコフスキー 16の技術練習曲 作品97
(株)全音楽譜出版社
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モシュコフスキー 十六の技術練習曲
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