第19回公開録音コンサートプログラムより引用

第4幕、第27曲のスザンナのアリア、「とうとう、うれしい時が来た」「早くおいで、恋人よ」（バラのアリア）

初演1789年5月1日 ウィーン

モーツァルトは35才の若さでその生涯を終えるまでに、22曲のオペラを作曲したが、その中でも「フィガロの結婚」は名作といわれる一つである。

フランスのポーマルーシューの喜劇「セビリァの理髪師」の続篇「フィガロの結婚」からとったものである。

いとしい君よ

嬉しいときは間もなく来ます

心配なぞ 御無用ですよ

もう誰も邪魔はしません

皆でやさしくします

空の星でさえいつもやさしく

さあどうぞ急いでここへ

さぁ遅れずに来て！愛しい君

君待つわが胸焦がる

銀の月も見えず

牧場の風しずかに

そよぐ風ささめく小川

やさしく胸にひびき

香ぐわしく咲く花さえ

瞳に嬉しくうつる

来て！私の愛しい人、この隠された草木の間に

私は貴方の頭にバラを冠したい