ドビュッシー :夜想曲

Debussy, Claude Achille:Nocturne

作品概要

作曲年:1892年 
出版年:1892年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ノクターン
総演奏時間:12分30秒

解説 (1)

執筆者 : 齊藤 紀子 (347文字)

更新日:2007年10月1日
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ピアノのための作品としてはドビュッシーの書いた唯一の夜想曲であるが、ドビュッシーはこの他に、オーケストラのための夜想曲を書いている。レントの4分の4拍子。細かい音符で記譜されたアルペジオが特徴的なハープを思わせるような5小節の序奏で開始する。この序奏は、ダブル・バーにより、続いて奏される主要主題と明確に区分けされている。主要主題はたゆたうように歌われる。そしてそこには、ショパンを思わせるような比較的広い音域を上昇する分散和音による伴奏が伴われる。アレグレットとなる部分では、4分の4拍子と4分の3拍子が交互に現れるような4分の7拍子で書かれており、たゆたうような夜想曲の性格が一層増す。この部分は、コラールとユニゾンによるラインにより構成されている。その後、主要主題が回帰され、曲を閉じる。

執筆者: 齊藤 紀子