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モーツァルト : メヌエット ニ長調 K.94 K6.73h

Mozart, Wolfgang Amadeus : Menuett D-Dur K.94 K6.73h

作品概要

楽曲ID: 1419
作曲年:1769年 
出版年:1878年
初出版社:Breitkopf und Härtel
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:メヌエット
総演奏時間:1分10秒
著作権:パブリック・ドメイン
※特記事項:トリオなしのメヌエット。レオポルトによるピアノ譜で伝えられているが、オーケストラを想定してのピアノ・スコアの可能性もある。作品自体もヴォルフガング自身のものであるという明確な証拠はない。

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (637 文字)

更新日:2025年10月9日
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まず、テンポの話になりますが、1314小節間の左手、タイで繋がれている付点2分音符が十分に伸びてくれるテンポが望ましいので、あまり遅すぎないように、モデラート以上で良いと思います。

この曲は、歌では無く、器楽と考えます。弦楽4重奏でも良いのですが、なにかのアンサンブルと考えます。912小節間、3度、6度、が出てきますが、くれぐれも内声の方が強くならないようにして下さい。上の音を出すためには特訓が必要になるかもしれないのですが、上の音をはっきりと、下の音を弱く弾けることが理想です。

1316小節間はとても特別な小節間です。ここでは弦楽4重奏を思い浮かべ、半音階的なメローディーラインは、ヴァイオリンのようにレガートで弾きたいところです。音と音の切れ目が出来ないように注意して下さい。ペダルを使っても良いので、とにかくラインを繋げるようにして下さい。

ここから先、17小節目からもとに戻りますので、再びスタッカートで軽めの音楽に変わるようにします。Bセクションも9〜12小節間は4分音符をスタッカートにすることが自然ですので、1316小節間だけが、唯一レガートで歌われる部分になります。

各セクションは、異なったカラーが欲しいので、アーティキュレーションで各セクションの雰囲気を変えてみて下さい。

執筆者: 大井 和郎

楽譜

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