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ラヴィーナ:創作主題による変奏曲

Ravina, Jean Henri:Thème original varié Op.23

作品概要

作曲年:1849年 
初出版社:Hofmeister
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:変奏曲
総演奏時間:11分00秒

解説 (1)

執筆者 : 上田 泰史  (489文字)

更新日:2011年5月18日
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世紀前半の創作を締めくくる大作。オペラ序曲を思わせる長大な序奏に続き、素朴でユーモラスな舞曲風の主題が登場する。そのおどけた調子は序奏の真面目な雰囲気とは不釣り合いと思えるほどである。このテーマは、まず後半部分が変ロ長調で二度変奏される。一度目は分散和音の中に主題旋律を埋め込む書法、二度目は両手を交互に素早く動かす書法によっているが、これらはいずれも当時のヴィルトゥオーゾたちが好んで用いたテクニックである。第2変奏「アンダンテ・レリジオーゾ」は壮大なコラールである。後半はオルガン風の分厚い和音が「宗教的」雰囲気を助長する。次に短い間奏部を挟んで三部分から成るフィナーレに入る。ここでは6/8拍子で自由に変奏された主題と、序奏のモチーフが現れる。曲を締めくくるコーダで再び主題が取り上げられるが、演奏者にとってはおそらくここが最大の難所である。跳躍を伴うオクターヴが連続する部分で指定されたテンポは♩=160、さらに分散和音が連続する最後の頁では♩=176という猛スピードが要求される。優美なサロン作曲家が秘める血気を露わにした傑作である。スペイン王女、イザベル二世に献呈。

執筆者: 上田 泰史 

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