ガルッピ : ソナタ 4. アレグロ スピリトーソ Illy No.66 ニ短調
Galuppi, Baldassare : Sonata Allegro e spritoso d-moll Illy No.66
作品概要
楽曲ID:92536
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:1分50秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・コンペ課題曲2025:C級楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:1分50秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:応用5 応用6 応用7 発展1
楽譜情報:1件解説 (1)
解説 : 大井 和郎
(589 文字)
更新日:2025年5月30日
[開く]
解説 : 大井 和郎 (589 文字)
更新日:2025年5月30日
[開く]
この終楽章で注意することは、主に2つあります。1つは、1の指の問題で、右手の1の指は、この楽章に出てくる、保続音を担当します。例えば、19〜21小節間の右手で、保続音Cは、1の指ですので、どうしても音量が上がりやすくなります。このような箇所が出てきたら、1の指に力を入れずに、外声を際立たせるようにしてください。
もう1つ、この曲で難しいのはシークエンスの処理にあります。例えば5〜12小節間には、2小節ずつ、4つのシークエンスがあります。これを絶対に平坦に弾かないようにします。この例の場合のシークエンスは下行しています。上行にせよ下行にせよ、後先の事を考えてダイナミックを決めて行くのですが、15小節目からはF-durになりますので、5〜12小節間のシークエンスは徐々にディミニュエンドをかけても良いと思います。4つのシークエンスに対し、4レベルのダイナミックを付けるのはとても難しい事ではありますが、気持ちだけでもそうのような気持ちで弾くことで、平坦さを避ける事が可能です。ここに限らず、この曲は多くのシークエンスが出てきますので、状況に応じてダイナミックを変え、平坦にならないようにしてください。
執筆者:
大井 和郎