ホーム > ミゴー > ニコラ・ド・グリニーの墓

ミゴー :ニコラ・ド・グリニーの墓

Migot, Georges:Le Tombeau de Nicolas de Grigny, pour orgue ou piano

作品概要

楽曲ID:88569
出版年:1933年 
初出版社:Alphonse Leduc
献呈先:Marthe Bracquemond
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:種々の作品
総演奏時間:4分00秒
著作権:保護期間中

解説 (1)

解説 : 西原 昌樹 (688文字)

更新日:2024年4月14日
[開く]

ミゴの代表的なオルガン曲。オルガニストのマルト・ブラックモン(Marthe Bracquemond)への献呈。作曲者自身が「オルガンまたはピアノのための」と明記した正規のピアノ曲でもある。添え書きに「オーヴェルニュの歌による」(sur un air Auvergnat)とある。

 ニコラ・ド・グリニーはバロック期のフランスの名コンポーザー=オルガニスト。大バッハにも影響を与えた人である。ミゴはルネサンス、バロックの音楽に精通し、自作では多声様式を自在に操った。バロックの巨匠といっても、ミゴにはつねに身近な存在であったから、一般にトンボー(墓)やオマージュ(賛)と題された曲にみられる「襟を正す」構えや、声高に何かを宣揚しようとする気負いはここにはない。むしろ、古謡由来の旋法(エオリア、ミクソリディア)の織りなすアルカイズムと、見通しのよい簡素な音響を持ち味とし、知るほどに親しみの増す佳品である。

 ピアノでも無理なく演奏できる。多声の弾き分けや持続音の処理に注意を要するのはミゴのピアノ曲全般に共通する傾向。オルガンと兼用という本作の特異な事情から来る難しさとまではいえない。本作は作曲者自身が管弦楽に編曲もしており、管弦楽版では新たに別の作曲家の名を掲げ「アントワーヌ・ドーヴェルニュをたたえるために」(Pour saluer Antoine d’Auvergne)とのタイトルが与えられた。

執筆者: 西原 昌樹
現在視聴できる動画はありません。  

楽譜

楽譜一覧 (0)

現在楽譜は登録されておりません。