<詩>
9.夕やけこやけ
夕やけ 小やけ 摩訶陀の池の さんしょの魚は
きらきら光る。
玻璃(※ビードロ)のフラスコ ちんたの酒は
きらきら光る きらきら光る。
鐘が鳴る鐘が鳴る 寺の御堂の 十字の金は
きらきら光る。
<演奏のヒント>
速度・発想標語:Grandioso e brillante, ma tranquillamente
木下杢 太郎の戯曲『南蠻寺門前』に山田が 1914 年に書き下ろし た『夕焼の歌』が用いられています。
ゆっくりとした時の流れの感じるような曲で、色彩感豊かです。豊かな深い音色で、夕やけの世界を描けると良いですね。詩の中の表現、「きらきら光る」は、12、14、16(最後の音)小節4拍目のアクセントの音で、キラリと輝きを持って表現することができそうです。