モーツァルト :小舞曲

Mozart, Wolfgang Amadeus:Little Dance

作品概要

楽曲ID:82848
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:種々の作品
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (497文字)

更新日:2023年4月16日
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Andantinoと書かれています。Andantinoという言葉自体が大変曖昧ですが、踊れるくらいの速さという理解で良いかと思います。譜面にはダイナミックマーキングが一切書かれておりませんので、奏者に委ねられるのですが、8小節の曲を、4小節ずつ、2つのフレーズに分けます。

最初の4小節と後の4小節ではほぼ音が同じですので、前半と後半では何らかの変化が欲しいところでもあります。この2つのフレーズの1拍目だけをよく見ると、1小節目はメロディーの右手がC、2小節目はB、3小節目に休符が来て、4小節目は、前半がAで後半がFで終わっています。

故に前半は、C→B→A 、後半も、C→B→A→G→F と考えます。そうすると後ろに向かうに従って、音量を落として行けばよく、1小節目と5小節目(各フレーズの最初の小節)が最も音量的に大きいと考えます。1~4小節間、これに従って徐々にディミヌエンドをかけて4小節目1拍目のAにたどり着き、2~3拍間の上行形音階を利用してクレシェンドをかけて5小節目のCに達し、そこからまた徐々にディミヌエンドをかけて8小節目で終わるようにします。

1つの考え方ですがご参考まで。

執筆者: 大井 和郎