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ハイドン : 10のメヌエット(ドイツ舞曲) 第2曲(ドイツ舞曲 I) Hob.IX:22 ニ長調

Haydn, Franz Joseph : 10 Minuets/Deutscher Tanz Minuet (Deutscher Tanz I) D-Dur

作品概要

楽曲ID:77835
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:子供のための作品
総演奏時間:0分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
※特記事項:楽譜:古典期名曲集上巻ではドイツ舞曲Iとなっている。

解説 (2)

解説 : 池田 愛美 (96 文字)

更新日:2022年2月28日
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4分の3拍子、ニ長調。A-B-Aの3部形式。A部分はニ長調で、4分音符の連打によって快活に曲が始まる。続くB部分では属調のイ長調に転調し、非和声音によって装飾されながら緩やかに音楽が歌われる。

執筆者: 池田 愛美

演奏のヒント : 大井 和郎 (810 文字)

更新日:2022年5月20日
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古典時代の楽曲は、重たくなってはいけません。それにはスタッカートを短く弾く事が重要になります。スタッカートは短く、軽く弾くようにしましょう。

冒頭4小節、右手と左手が2オクターブ離れて同じ音を弾きますね。今から述べる事はあまり意識される方が少ないのですが、極端な例として、左手が右手より大きくならないようにします。つまりは、両手とも同じ音量にするのですが、その時、若干、左手を小さくすると綺麗に聞こえます。

冒頭4小節はフォルテと書かれていますが、これも極端に大きくならないように気をつけます。

筆者の楽譜には、冒頭にフォルテが書かれているだけで、9小節目のメゾピアノまで、強弱関係のマーキングは何も書かれていません。しかしながら、平坦になるのではなく、方向性を考えて進んでいかなければなりません。

4小節目の3拍目から5小節目の2拍目までを1、

5小節目の3拍目から6小節目の2拍目までを2、

6小節目の3拍目から8小節目までを3、とします。

これら3つのフレーズは同じに弾かないようにします。これら3つのフレーズを考えたとき、例えば、3つ目のフレーズがもっともダイナミック的には大きいと考えたとします。そうすると3つ目はフォルテになるのですが、1つ目、2つ目を比べたとき皆さんならどちらが大きいと感じますか?例えば、1つ目はp、2つ目はメゾフォルテ、と考える事もできますし、1つ目をフォルテ、2つ目をp、3つ目を再びフォルテと考えても良いですね。この辺りは担当の先生と相談してみましょう。いずれにせよ、この3つのフレーズが平坦にならないように心がけます。

これら3つのフレーズは再び、12小節目、3拍目から出てきます。4小節目、3拍目から出てくる3つのフレーズと全く一致していますね。ここで提案なのですが、2回目の3つのフレーズは、1回目の3つのフレーズとダイナミックの変化を異ならせる事も1つの演奏法です。色々試してみてください。

執筆者: 大井 和郎

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10のメヌエット(ドイツ舞曲) 第2曲(ドイツ舞曲 I)

楽譜

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