ハイドン : 10のメヌエット(ドイツ舞曲) 第2曲(ドイツ舞曲 I) Hob.IX:22 ニ長調
Haydn, Franz Joseph : 10 Minuets/Deutscher Tanz Minuet (Deutscher Tanz I) D-Dur
作品概要
解説 (2)
解説 : 池田 愛美
(96 文字)
更新日:2022年2月28日
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解説 : 池田 愛美 (96 文字)
4分の3拍子、ニ長調。A-B-Aの3部形式。A部分はニ長調で、4分音符の連打によって快活に曲が始まる。続くB部分では属調のイ長調に転調し、非和声音によって装飾されながら緩やかに音楽が歌われる。
演奏のヒント : 大井 和郎
(810 文字)
更新日:2022年5月20日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (810 文字)
古典時代の楽曲は、重たくなってはいけません。それにはスタッカートを短く弾く事が重要になります。スタッカートは短く、軽く弾くようにしましょう。
冒頭4小節、右手と左手が2オクターブ離れて同じ音を弾きますね。今から述べる事はあまり意識される方が少ないのですが、極端な例として、左手が右手より大きくならないようにします。つまりは、両手とも同じ音量にするのですが、その時、若干、左手を小さくすると綺麗に聞こえます。
冒頭4小節はフォルテと書かれていますが、これも極端に大きくならないように気をつけます。
筆者の楽譜には、冒頭にフォルテが書かれているだけで、9小節目のメゾピアノまで、強弱関係のマーキングは何も書かれていません。しかしながら、平坦になるのではなく、方向性を考えて進んでいかなければなりません。
4小節目の3拍目から5小節目の2拍目までを1、
5小節目の3拍目から6小節目の2拍目までを2、
6小節目の3拍目から8小節目までを3、とします。
これら3つのフレーズは同じに弾かないようにします。これら3つのフレーズを考えたとき、例えば、3つ目のフレーズがもっともダイナミック的には大きいと考えたとします。そうすると3つ目はフォルテになるのですが、1つ目、2つ目を比べたとき皆さんならどちらが大きいと感じますか?例えば、1つ目はp、2つ目はメゾフォルテ、と考える事もできますし、1つ目をフォルテ、2つ目をp、3つ目を再びフォルテと考えても良いですね。この辺りは担当の先生と相談してみましょう。いずれにせよ、この3つのフレーズが平坦にならないように心がけます。
これら3つのフレーズは再び、12小節目、3拍目から出てきます。4小節目、3拍目から出てくる3つのフレーズと全く一致していますね。ここで提案なのですが、2回目の3つのフレーズは、1回目の3つのフレーズとダイナミックの変化を異ならせる事も1つの演奏法です。色々試してみてください。
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