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ミゴー :白鍵のソナチネ

Migot, Georges:Sonatine sur les touches blanches

作品概要

楽曲ID:7505
作曲年:1950年 
出版年:1952年 
初出版社:Alphonse Leduc
献呈先:Jean Pourtal de Ladevèze
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:4分00秒
著作権:保護期間中

解説 (1)

解説 : 西原 昌樹 (714文字)

更新日:2024年4月14日
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1950年7月、サン=ジャン=ダンジェリにて作曲。白鍵のみで書かれたソナチネ。見開き2ページの小曲。ミゴは臨時記号を一箇所も使わない白鍵の曲を好んで書いた。本作以外にも、あえて白鍵用とは言及せず、ソナタや組曲にオール白鍵の楽章を組み込んでいる例があり、中には稀代の難曲もある。したがって本作の技術上の平易さは、あくまでも簡素な書法に由来する。白鍵の曲だから平易なのではない。

  ごく短い3楽章よりなる。

   第1楽章「前奏曲」(Prélude)はつらつと明瞭に(Allègre et clair)4分の4拍子。

   第2楽章「子守歌」(Berceuse)ゆっくりと穏やかに(Andante, modéré)4分の3拍子。

   第3楽章「フーガ」(Fugue)きっぱりと(Décidé)4分の4拍子。

二声の単音のからみあいだけの薄いテクスチャーが一貫する。音数自体は少ないが、学習者はある程度、多声音楽に慣れてから(バッハの二声インベンション程度)取り組むほうがよい。「子供たちと音楽家のために」とあるから、学習者だけが対象ではない。清澄、穏健な曲想は他に類例がなく、演奏家にとっても魅力的なレパートリーとなろう。

 Jean Pourtal de Ladevèze(詩人)への献呈。ミゴはプールタル・ド・ラドヴェーズの詩に基づく歌曲、合唱曲を書くなど交流があった。ミゴは詩作にも秀で、1951年に上梓した詩集もプールタル・ド・ラドヴェーズに献呈している。

執筆者: 西原 昌樹

楽章等 (3)

第1楽章 前奏曲

作曲年:1950 

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楽譜0

編曲0

第2楽章 子守歌

作曲年:1950 

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第3楽章 フーガ

作曲年:1950 

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