ホーム > 武満 徹 > 閉じた眼 2

武満 徹 :閉じた眼 2

Takemitsu, Toru:Les yeux clos II

作品概要

作曲年:1988年 
初出版社:Schott
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:性格小品
総演奏時間:7分00秒

解説 (2)

解説 : 須藤 英子 (499文字)

更新日:2018年4月24日
[開く]

《閉じた眼 2》は、1989年にピーター・ゼルキンによって委嘱・初演されたピアノ作品であ る。その10年前に作曲された《閉じた眼》同様、19世紀のフランスの画家、ルドンによる 同名の絵画にインスピレーションを得て創作された。この時期、世界的にもその名が知られる ようになっていた武満は、協和音と不協和音が絶妙に織り成す「タケミツ・トーン」と、その中に浮遊する甘美なモチーフによる独自のスタイルを確立。この作品にも、その魅力が存分に発揮されている。

ダンパー、ソステヌート、ソフトの3本のペダルを使用。繊細に書き込まれた指示に従いペダルを駆使することで、得も言われぬ響きが醸し出されるだろう。時折現れる白いダイヤ型の音符は、指を離した後ペダルによって保たれる音響を表す。響きへの傾聴が、求められる。また2種類のフェルマータや、矢印で示された速度変化を正確に表現することで、曲の節目やフレーズの抑揚がもたらされよう。曲は、完全5 度の鐘のような響きで始まる。その後、上行する特徴的なモチーフが、中音域の断片的な歌と共に次第にクライマックスを形成した後、冒頭 の鐘の響きが少しずつ戻り、幕が閉じられる。

執筆者: 須藤 英子

About work(s) : 須藤 英子 (1255文字)

更新日:2018年4月24日
[開く]
現在視聴できる動画はありません。  

楽譜 (0件)