轟 千尋 :きらきらピアノ こどものピアノ名曲集2 くつ屋のおじさん
Todoroki, Chihiro:
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:基礎1 基礎2 基礎3
解説 : 轟 千尋 (254文字)
デンマーク民謡「くつ屋のおじさん」は、「くつ屋のポルカ」「陽気なくつ屋さん」など、世界中さまざまなタイトルでカバーされており、日本の童謡「いとまきのうた」もこの曲が源流になっています。このアレンジは、前半Aと後半Bの二部形式で、Aはメロディが和音に彩られ、響きに厚みがあるのに対し、Bは和音が外れて単旋律になり、左手に休符が現れます。前半と後半との、響きやニュアンスのちがいを感じられますか?音の数のちがいによる躍動感の変化を、どのように表現したくなりますか?(2022アナリーゼ特集vol.1より一部転載)
演奏のヒント : 大井 和郎 (642文字)
アーティキュレーションやバランス等多くの要素が必要ですが、今回はダイレクション(方向性)について考えてみましょう。これからお話しする事はあくまでも、筆者個人の主観でありますので、「こういう考え方もあるんだ」というスタンスでお聞きください。
冒頭8小節間のお話です。冒頭にはメゾフォルテが書かれていますが、この8小節間、それ以外のダイナミックマーキングは書かれいません。そこでこの8小節間でどこが最もテンションが高いか、音楽はどこに向かって進んでいくべきかを考えてみましょう。
1ー8小節間を見ますと、メロディーはDから始まり、5小節目でC、6小節目でH,7小節目でAと順次進行で下行していますね。繰り返しの後も勿論同じです。通常、音が低くなればテンションは下がり、高くなればテンションは上がると考えれば、1小節目が最も大きく、あとは徐々にディミヌエンドをかけて行くという考え方もでき、これはまちがいではありません。
しかしながら、左手の伴奏形を見ますと、これもまた、先に進むに従って下行しているのですが、興味深いのは音数です。先に行けば行くほど3度になって音数が増えていきますね。
そこでですが、、
仮に、1小節目は最も弱いと考え、先に行くに従ってクレシェンドしていくという考え方もできるのでは無いでしょうか?1回目の1ー8小節間は特に、ドミナントで終わりますので、それでも大丈夫です。繰り返しの後の第2括弧はトニックで終わりますので、ここは7小節目よりも弱くてもおかしくないです。
ご参考まで。
きらきらピアノ こどものピアノ名曲集2 くつ屋のおじさん
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