バッハ :第7番 前奏曲とフーガ 第7番 前奏曲 BWV 876 変ホ長調

Bach, Johann Sebastian:Prelude und Fuge Nr.7 Prelude Nr.7 Es-Dur

作品概要

楽曲ID:62184
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展3 発展4 発展5 展開1 展開2 展開3

楽譜情報:2件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (474文字)

更新日:2023年9月14日
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インベンション、シンフォニアなどのEs-durという調は楽天的な性格の調と感じることが出来ますが、例えばフランス組曲のアルマンドのような絶大な美しさもあります。調整は品性があり、楽観的な面があり、落ち着きがある調とお考え下さい。

このプレリュードはまた、シークエンスが多く書かれていて、シークエンスのセクションの数の多さでもそうなのですが、1つのシークエンスのパターンが通常よりも長いスパンで書かれています。例えば、このプレリュードのピークポイントは、最も高音部の43小節目に登場するCの音ですが、このCに向かうシークエンスが始まるのは、32小節目からですので、11小節間もの長いシークエンスを辿ることになります。奏者は徐々にテンションを上げていき、最高音のCまで達して下さい。

また、このプレリュードは「何かを期待する」感情が表現されており、57~60小節間の上行

形シークエンスは、何かに期待をしたり、胸を膨らます様子が上品に書かれていますね。

テンポはあまり速すぎず、かといって遅すぎず、落ち着いている中で、楽しさを表現出来るテンポに設定して下さい。

執筆者: 大井 和郎
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