バッハ :第22番 前奏曲とフーガ 第22番 フーガ BWV 867 変ロ短調

Bach, Johann Sebastian:Prelude und Fuge Nr.22 Fuge Nr.22 b-moll

作品概要

楽曲ID:62175
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:2分20秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

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楽譜情報:2件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (477文字)

更新日:2023年7月17日
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5声であることからして、バッハがこのb-mollという調に対して並々ならぬこだわりを持っていたことがわかります。このフーガは重々しく、厳粛で、悲しみを描写するドラマがあります。テンポもゆっくり目が合います。テーマは常に多くの箇所に書かれてあり、ストレッタも見られます。

5声であるため、テーマである声部を見逃しやすいので注意して下さい。

さてこのフーガも、コンピューターのように正確にテンポ通りに演奏するのではなく、ある程度の「崩し」が欲しいところです。曲中に数カ所カデンツ的(終止)な部分があります。そこで1つのセクションが終わったことを聴かせるようにします。

25小節目、37小節目、55小節目、などが終止の部分ですので、テンポを引っ張ってゆっくり終わり、新たなセクションに入っていった方が、曲がわかりやすいですし、聴きやすくなります。

68小節目からはテーマのストレッタが始まります。常に新しい方のテーマを出すようにすると良いです。68小節目以降、ぐっとテンポを引っ張り、73~75小節間、さらにテンポを引っ張り、ドラマティックに大げさに、終わって下さい。

執筆者: 大井 和郎
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