ペダルについて:入れた方が格段によくなります。この曲のペダルは難しくありません。出来ることであれば入れることをお勧めします。
1ー8小節間、1小節毎にペダルを一回踏みます。
9ー16小節間、ペダルを完全に離します(ペダル無しの状態です)。
バランスについて:左手を極力落とします。左手が拍を刻んだり、大きくなりすぎないように注意します。
フレーズと和声について:1ー8小節間は、1ー4、5-8、の2つにわけ、3小節目、7小節目がそれぞれ4小節単位のピークポイントと考えます。
ここでヒントですが、1小節目の最後の右手の音、Eから、2小節目最初の右手の音、Dに達するとき、くれぐれもDの方が大きくならないようにします(Eよりも小さくします)。
2小節目最後の右手の音Gから、3小節目最初の右手の音Fisに達するときは、Fisを大きくして構いません。ここは4小節間で唯一ドミナントになります。もちろん大きくして構わないというのは、耳障りな飛び出すような乱暴な音ではなく、前のGよりも若干大きい程度です。
3小節目最後の右手の音Fisから、4小節目最初の右手の音Gに達するときは、ドミナントからトニックに解決されますので、当然ですが、GをFisよりも小さく弾きます。
全く同様の事を、5ー8小節間も繰り返します。しかし2回も同じ事をするのも平坦な演奏になりかねません。5ー8小節間は若干、音量を落とすなり、ソフトペダルを踏んでエコーを表したり、とにかく1ー4とは異なった事をするように心がけると良いでしょう。
9ー12と13ー16小節間は、音階が下行してくると考えます。従って、基本的には、右に行けば行くほど音量は落ちていくと考えて良いでしょう。