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レビコフ :3つの小品 Op.3

Rebikov, Vladimir:Trois Morceaux Op.3

作品概要

初出版社:Seywang
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (1153文字)

更新日:2018年3月12日
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憂鬱なワルツ  この曲は現実と幻想が錯綜する曲で、それら場面場面の弾き分けが重要課題となります。形式はABAで、Aが1-16(小節)、Bが17-32(小節)、Aが33-48(小節)となります。最初のAを見たとき、1-8(小節)が1つ、9-16(小節)が1つで、2つに分かれます。1-8を見たとき、1-2、3-4、5-8、の3つの部分に分けることが出来ます。同じく、9-16も3つに分かれます。  3つの部分に分かれたAセクションの前半で、1-2小節目、3-4小節目のメロディーラインは、とにかく悲痛な声を考え、切実に演奏し、決して平和な音楽にはしないようにします。5-8小節は、6小節目で音が最も高いCisまで上がりますが、5-8小節目を3つに分けたフレーズ特に最も大きい音量にしなければならないというわけでは必ずしもありません。もともとの強弱記号はpと書いてありますので、pの範囲内でクレシェンド、ディミヌエンドと考えてもかまいません。いずれにせよ、1つには、この3つのフレーズを同じように弾かずに、各フレーズに和声や音型を考えた上でそれなりの表情を与えてください。  もう1つは、6小節目1拍目から2拍目に行くとき、少しだけ時間を取るようにすると良いです。  これは声楽の人たちが急にピッチを上げられなく、ある程度時間を取ってから上のピッチにたどり着く様子を描写する目的です。つまりはより、人間の声に近づけます。  Aの中の2つめのセクションである、9-16小節間は、1-8小節間とほぼ同じですが、終わり方が違いますね。13小節目より、順次進行でメロディーラインが上がっていき、ダイナミックはppからディミヌエンドがかかっていますね。これはある種の「レゾネンス」タイプの音型で、ちょうど「エリーゼのために」でEの音が次々と上に上がっていく部分と似ています。故に、決して音量を与えず、消えゆくように上行してください。  Bセクションも2つに分かれます。17-24小節間と、25-32小節間です。17-24小節間では、17-20、21-24、とさらに2つに分かれます。17小節目より18小節目のGに上がっていき、そこから徐々に下がって行きます。21小節目からも同じです。  Bセクションの25小節目以降は、17-24小節間が、オクターブ上に上がっただけに過ぎません。  しかしながらこの2つのセクションは1つめを現実、2つめを幻想など、異なったムードで扱い、同じように弾かないようにします。たとえば、1つめは現実、2つめはオルゴールの描写などと考えてもかまいません。  戻ってくるAセクションは、最初の1-16 間と全く同じですが、最後にritが来ますので、物語の最後のようにテンポを引っ張って終わります。

執筆者: 大井 和郎

楽章等 (3)

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その他特記事項
「憂鬱なワルツ(メランコリックワルツ)」の楽譜が「作品2-3」として流通しているが、IMSLPに記載の書誌情報によれば初版の時点では、作品2-3は「オダリスクの踊り」であり、誤った作品番号のまま、曲が広まっている可能性がある。(ピティナ・ピアノ曲事典編集部)